トイレについて考えてみる

frog-914131_1920トイレの計画ひとつとっても考える事は色々あります。こだわらない場合は設計士任せにしていても問題無さそうな部分ですが、おしゃれなトイレ・使いやすいトイレ・掃除のしやすいトイレ・将来の事も考えたトイレとする為には少し考えてみても良いかと思います。トイレについて設計する時に考える事を記載してみます。

平面寸法

間取り図で見て分かる部分なので、一般の方が一番気にするのが平面寸法だと思います。僕が住宅のトイレの平面寸法を考える時は、基本が3パターンあります。壁芯寸法で【1820mm×910mm】【1500mm×910mm】【1365mm×910mm】という3パターンです。

全体の大きさの制限がある場合で、他の部分を優先的に考えた場合に奥行寸法を縮める事で対応する場合が多いです。1365mmという奥行寸法が限界だと考えています。ゆったりではありませんが、タンク付きのトイレを設置して、便器先端から450mm程のスペースがあります。(※便器の種類によります。)

この寸法の場合便器に座って足を伸ばす事はできません。足を伸ばす事ってありませんので、使用するには問題無いと考えています。

今思い付きましたが、タンクレスの便器の場合はもう少しだけ奥行寸法を縮める事も可能かもしれません。

車椅子利用する事を考えると、幅を広げる必要性が出てきます。(車椅子利用の場合はドア位置・種類やトイレまでの動線も考慮する必要があります。)

リフォーム時に平面寸法を変更するとなると、他の部分に影響がでますので、しっかりと考えた平面サイズにしておきましょう。

便器・便座の種類

便器も色々あります。メーカーでいうと、TOTO・LIXIL(INAX)の2社がシェアの大半を占めていますので、大体どちらかのカタログから選ぶ事になります。

まずは、タンクレストイレか、タンク有りトイレかを選びます。

タンク有りトイレの場合、手洗い付きか手洗い無しかも選びます。手洗い付きだと掃除が手間なので、無しにしておいて、手は洗面所で洗う等の選択をする方も多いです。小さい手洗いを別付にするパターンもあります。

次に、普通便座か暖房洗浄便座かを選びます。今は暖房洗浄便座を付ける方が多いです。

便座に関しては、便器一体型か分離型かという選択もあります。一体型の場合、便器と一体になっており凹凸が少なく清掃性に優れている一方、暖房洗浄便座が故障した時に便座だけを取り換えるという事ができないというデメリットもあります。

便器の色も選べます。ここはあまり意識している方は少ないですが、実は白だけでなく何種類かあります。デザインコンセプトがある場合、こだわりたい部分です。

アクセサリーの選択

紙巻き器(ペーパーホルダー)・タオル掛け(手洗い有の場合)・収納ボックス等を選びます。

小さい部分ですが、紙巻き器をしゃれたものにするだけで結構イメージが変わります。種類は色々あります。2連紙巻(予備のロールをセットしておけるもの)や、棚付、手摺付きなんてものもあります。

タオル掛けや収納ボックスも同じように種類がたくさんあります。こうしたアクセサリー類はシリーズでイメージを統一している物等もありますので、カタログをご確認下さい。

床材

床材は、クッションフロアにする事が多いです。塩ビのシートなので、清掃性に優れています。フロアタイル等にする場合もある様ですが、どうしても目地から染み込む事もありますので、トイレにはあまりお勧めできません。小さい子供がいたりすると、結構飛び散りますよね(^^;)

タイル床のトイレをリフォームする場合も、目地をパテ埋めしてクッションフロアを施工できます。

換気扇

換気扇を付ける場合は、換気を抜くルートを意識します。外壁に小さい換気フードが付きますので、できるだけ見えない壁面に抜く様に計画します。壁付換気扇では、そこの壁面に取り付きますので、どうしても見せたくない部分でルートを変えたい場合は天井扇を用いて、天井裏で配管ルートを確保します。

換気扇については、スイッチも考慮したものが有り『遅れ停止スイッチ』という商品があります。トイレを出た後、一定時間経過した後に換気扇が停止するというものです。

排水管

2階のトイレの排水管についてですが、外壁に抜いて下におろすパターンと、2階の床から1階に向けて排水管を抜いて1階の床下から配管するパターンの2つがあります。床から抜くパターンの場合は1階部分にパイプスペース(PS=配管スペース)が必要となってきます。

外壁から抜くパターンの場合、大きな配管を外壁に沿って下ろしますので、目立ちます。建て売り住宅や売り建て住宅で時々正面に抜いているのを目にするのですが、配慮が無さすぎだと思います。(^^;)しかもグレーの配管そのまんまとかです。

手摺

歳をとって、足腰が弱くなると便座に座って立ち上がるという動作が中々大変な様です。立ち座りの補助の為に、新築時に手摺を付けない場合でも後で手摺を付ける事が出来る様に、下地を入れておきたいところです。

壁材

お住まいになる方に男性がいて、立ち姿勢で用を足す場合、結構飛び散っている様です。リフォームの現場等で、壁の腰部分ぐらいまでが汚れている事が多いです。

腰壁部分だけ仕上げを変更する(タイル・パネル・防汚性のクロスにする)等の工夫をしておけば、長期間綺麗につかえたり、汚れた時の張替えなども腰部分までで済みます。

トイレは大事です

設計時にはあんまり興味を持たれないトイレですが、色々考える事があります。飲食店なんかでも、トイレが綺麗でイメージがよければそれだけで好印象だったりしますよね(^^)

トイレを見ればその企業や人となりが分かる様な事も言いますし、重要だと思います。

掃除が大変なトイレや、汚れが気になるけど目をつぶっているトイレを毎日利用している方は思い切ってリフォームしてみてはどうですか?

プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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