天井高さには室に合った高さがある

optimism-619018_1920天井高は高ければ高い方が良いとお考えではないでしょうか?僕は、室に合った天井高さがあると考えています。

高すぎても落ち着かないし、低すぎれば圧迫感が出ます。

大体の一般的な住宅において基本的な天井高さは約2.4mです。この数字に合わせておけば一般的=普通となります。

僕の中では、和室・廊下・トイレ・洗面所等は約2.2mとして落とした方が落ち着くのではないかと思っています。

和室は基本的に畳の上に着座スタイルで過ごす事が多いので、洋室の天井高よりは低い方が落ち着きます。

廊下はリビングよりも天井高を低くする事による対比効果で、リビングの天井高を際立たせる事が出来ます。ホテルや旅館等の廊下を見るとそういう効果を期待してわざと天井高を下げている様に思います。

トイレ・洗面所などの狭い空間で天井高を高くすると、体感できる空間として上に伸びてしまうので、面積的な狭さが際立ちます。高くする意味があまりありません。

これは4.5畳の狭い室等にも言える事で、盲目的にどの室も天井を上げる必要はないと思っています。

2.2mは大体、身長1.7m程の男性が手を伸ばして届くぐらいの高さとなります。

リビング等の広い空間では天井高を上げれば、広くて解放感のある空間ができるのではないでしょうか?

美しいと感じる天井高

美しく感じる空間を追い求めて天井高を低くしている建築家もいます。低くする事で空間に落ち着きをもたらす事や、既成寸法最大サイズのサッシを利用して上部の垂れ壁を無くしてスッキリ納める事もできます。

壁の見える面の比率を黄金比に近づける事で、美しくみせる事もできます。

どういう事かというと、木造住宅の壁の長さでよくあるのが2間(3640mm)ピッチの壁です。木造住宅の梁の基本最大スパンが2間の為に2間の壁がよくできます。8帖の部屋は2間×2間なので典型的です。

この2間の壁の内寸法は(3640-105ー12.5ー12.5=3510mm)となり、この寸法に対して黄金比(1:1.618)を当てはめると、約2170mmとなり、2.2mに近いです。

この事から、美しく感じる空間の為に2.2mにするという事です。

天井高さを低く設定すれば、階高が低く抑えられて、2階への階段勾配がゆるくなりますし、外観のプロポーションも重心が下がり美しく感じられます。

天井高さを低くするという提案は、あまり受け入れられる事ではないと思いますが、新築をお考えの方は効果的だと思いますのでわざと低くする事も視野に入れて考えてみてはどうでしょうか?

施工と天井高の関係

壁の下地である石こうボードの代表的な規格寸法として、910mm×2420mm という商品があり、約2.4mの天井高は、この石こうボードをカットせず施工できる丁度良い寸法となります。

(実際には10mm余裕をみて、天井高さ2430mmとして施工する場合が多いです。)

ですので、中途半端に2.2mや2.3m等とすると、施工に一手間必要となってきます。

施工の事を考えると、一般的な約2.4mとした方が良いです。

メジャーで測ってみて下さい。

新築やリフォームをご検討の方は、一度ご自宅の室内の天井高さが何mmなのかを測ってみて下さい。

普段利用している空間のスケール感を見につけていると、スムーズに高さを決める事ができるかと思います。

ちなみに弊社の北野田の事務所の天井高は2.7mです。トイレの天井高2.1mでした。

色んなところの寸法を測ってみると意外と楽しいものですよ(^.^)

プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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