値切り自慢~リフォーム工事の相見積もり~

相見積りの値切り自慢

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相見積もりとは・・・工事を発注する際に複数の業者に見積もりを依頼する事です。

リフォームや新築工事の依頼をする時に、妥当な価格を確認する為に相見積もりを行う事は結構ある話だと思います。大体の価格が分からない方にとっては、一業者だけの見積もりを信用して工事依頼すると高い工事費用をぼったくられてしまう場合があるので、相見積もりをしましょうね!と推奨される事が多いです。

インターネット等で不動産投資家のブログ等をみていると、相見積もりをして価格をこれだけ下げれた等の、値切り自慢が記載されている事があります。『価格競争を起こして、安くするのです。』等と堂々と書いている方もいます。

相見積もりを否定する訳ではないのですが、このような値切り自慢を業者の立場でみると、価格だけなのかなぁ。と残念に感じてしまう事があります。もちろん、良心的な業者だけでなくぼったくり価格の工事業者が存在する事も確かですので、相見積もり自体は必要な場合もあると思います。

業者の気持ちを考えたお付き合いをしましょう

『見積もり無料』というのが一般的ですが、実際には現地を確認する為の人件費・経費もかかりますし、見積もり書類の作成等の手間も時間もかかります。それをサービスでやっているのは業者なので、文句を言える立場ではないですが、もっと謙虚な気持ちを持ってくれたら嬉しいのになぁ等とモヤモヤした気持ちになる事が時々あります。

僕自身も発注者側の立場で、各工事業者に工事を発注する事が多々あるのですが、基本的に相見積もりはしません。物の価格等はインターネットで調べる事ができますし、工事にかかる人工も大体わかるので、ざっと積算してみて高いと感じた時はこの価格でお願いしたいですとやんわりお願いしてみます。

信頼できる業者にしか工事を発注せず、値切りたくない気持ちもあり、通常は値切る事はしませんが(^^;)妥当な価格を知る為の相見積もりは良いと思いますが、価格を競わせるツールとしての相見積は工事の品質を落とす事にもなりかねませんので賛成できません。

工事を発注する側からすれば一円でも安くと考えてしまうのも分かりますが、業者にもある程度適正な儲けを出してもらう事で良い関係が築けるのではないでしょうか?総合リフォーム工事業者でない、一人親方でやっている様な業者でしたらぼったくり価格を提示してくる業者はあまりいないようにも思います。

職人気質で仕事に誇りを持っている良心的な業者は、相見積もりを良く思っていない方も多いので、本質の部分を見極めて業者とお付き合いしていく事が大切だと思います。急なトラブルや工事に対応してもらう為にも、業者の気持ちを考えて行動していきたいと思います。

リフォーム工事費用を抑えるのはそう簡単ではありません

不動産投資家にとっては如何にリフォーム工事費用を抑えるかも成功のカギの一つとなってくるのですが、単に安くする為に相見積りをするという事は少し考えた方が良いと思います。

リフォーム工事を安く仕上げる為には、工事について勉強してここをこうすれば安くできるとか、この商品の方が安いのでこれでお願いしますとか、部材に関しては全て施主支給にして職人には人工賃で動いてもらうとか、色々な方法があります。

単に総合リフォーム工事業者に発注して、相見積もりをとって価格を競わせるというやり方では勉強不足は否めません。

自分自身が動き回って、建築の素人とは思えない様な知識をお持ちの投資家の方もたくさんいらっしゃいますし、僕も勉強になる事が多々あります。そういう方は大体、自身も工事したり、各業者に分離発注したり、工夫や勉強を色々されていますし、業者とも良い関係を築かれている様に思います。

成功されている方を見て、同じように不動産投資を志した方はこういった部分もしっかり見て、そう簡単なものでも無いという事も一度お考え下さい。

得てして、お金を出す発注者側の立場に立つと、『見積もりを依頼してあげてる』とか『お客様だぞ』等といった傲慢な態度になってしまう方もいる様ですが、受注者側の業者には業者の想いや言い分があるという事も理解して、人と人とのお付き合いをする事が大切だと思います。

僕はそうありたいと思っています。(^^)

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プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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