売主としての心構え~安く売却されない為に~

不動産売却時に知っておく事

real-estate-agents-1180176_640大切な不動産を安く売却されない為に、仲介手数料の仕組みを知っておく必要があります。

仲介手数料の仕組みについては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

仲介手数料の仕組みと問題点~不動産売買~

両手と片手、仲介手数料の額を理解できているものとして続けます。

仮に2,000万円の物件売却を不動産業者に依頼したとします。

この不動産業者が直接買主を見付けてきて、両手数料の取引ができたとしたら仲介手数料は (2000万円×0.03+6万円)×1.08×2=142万5600円 となります。

情報を他社に提供して、他社が買主を見付けてきて、片手数料の取引となった場合の仲介手数料は (2000万円×0.03+6万円)×1.08=71万2800円 となります。

ここで、この物件を上記の他社が2,000万円で買う顧客を見付けてきた場合と、自社で1,500万円で買う顧客を見付けて両手数料の取引となる場合の仲介手数料を比べてみると、

自社で1,500万の両手取引の場合、(1500万円×0.03+6万円)×1.08×2=110万1600円 となりますので、

仲介業者としては1,500万でもいいから両手数料の取引で売却すれば、(110万1600円―71万2800円)=38万8800円 多く仲介手数料を得る事になります。

売主に500万円損させて、自社が38万8800円 儲けるという事です。

売主に損させても良いから、自社が仲介手数料で稼げれば良いという考えの業者が存在しますので、実際には2,000万円で買うという他社顧客がいても1,500万の自社顧客を優先させて、この価格では売れない等の理由を付けて、売主に500万の値引き交渉を行うのです。

500万円という値引きの数字は大きいので中々ないとは思いますが、100万円とか200万円の数字ならイメージしやすいのではないでしょうか?

自社の利益しか優先しない様な業者に売却を任せた場合、2,000万円の他社客がいても1,900万円の自社客を平気で優先したりします。

(※弊社では査定額は適正な価格で査定した上で、できるだけ高く売却できるルートを考えて売却活動を行います。)

売主の心構えとしては、この様なやり方をする不動産業者が存在するという事を知り、信頼できる不動産業者に売却を依頼する事が大切です。

大手の不動産業者が両手数料の取引とする為に情報を囲い込んだりしている事実がありますのでご注意下さい。

この様な業者に騙されて損をしない為には、自身もその物件の価値を知り安易な値引き交渉には応じない事が必要です。

ただ、売主心理としては高い価格を付けてしまいがちなので、不動産業者を全く信用しないのも考え物ですが(^^;)

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プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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