大工の先輩の話

以前、仕事を教わった?親方の話を書きましたが、その時にちらっと書いた大工の先輩の話。

■以前書いたブログ
 
1つ歳上の先輩大工さんを誘って飲みに行ってきました。
計算してみると14年ぶりでした。
 
14年も経つと色々状況も変わるもので、工務店の内情を聞いて驚きでした。
あの頃7人いた大工さんも今やその先輩一人に💦
 
時代の流れといえばそれまでですが、ほんまにそれでえ〜んかいなと思いつつ。
まぁそんな僕も職人として続ける事に先が見えず真っ先に見切り付けた人間なんですが。
現場の人間を大切にしない会社の行末なんてそんなもんです。
 
建設業は現場あってのものなのですが、残念ながら社会の構造的に地位は最下層。
社員大工とはいえ、日給月給でボーナスも退職金も無し。
その上、どう考えても上の立場の人間が先頭に立って会社を引っ張っていく様な気概もない。
名ばかりの一級建築士で人望もなく金の使い方も人の使い方も下手な典型的なボンボンの世襲社長。
 
いや、毒吐き過ぎました💦
(今の僕が形成された大半は間違いなくこの工務店のおかげなので、感謝しております。今では仕事の役割が違うという事も理解していますので、当時は表面的にそう捉えていたという事です。)
 
先輩大工さんは、あの頃と比べたら社長も随分変わったで〜とは言うておりましたが、なんか一緒に仕事したいですね〜って軽く言ってみたら、いつでもいくで〜って(笑)
まぁ人雇って規模拡大する程の甲斐性は無いと思ってます。
 
それでもこの先輩と仕事したいと思ってるのも本音ではあります。
生意気な僕に優しく接してくれて、大好きな先輩。
 
めちゃくちゃ仕事が速くて綺麗で、墨付け刻みから本格的な和室もできるスーパーな先輩。
曲物の造作家具まで作っちゃう。
それでも偉そうな態度は一度もとった事がない。
こんな大工さんは見た事がない。
 
とにかく図面を見ろと教えてくれて、休憩中はずっと図面を見る様になった。
(委託で造作だらけのややこしい家ばかりでした)
とにかく体を動かして仕事を進める事を背中で教えてくれた。
夢を語る事は無いし、野望も特に無いが、この道で生きていくという覚悟を感じる。
 
僕の事も凄く認めてくれてて、本気で誘えば応えてくれそうな気もする。
ただ、遊ばない様に仕事作るとなると自分の生き方に反する事になるなぁとも。
 
クソみたいにしんどくて、給料安くて、愚痴ばっかり言いながら、それでも前向いて仕事を必死に覚えて、勉強して、夜はよく飲みに連れていってもらったり、一緒に宅飲みしたり(昔からお酒は弱いんですが。)。
振り返ってみると、あの頃も楽しかったなぁ。
 
先輩はどこか寂しげで、あの頃は楽しかったなぁ~と。
 
どこかを目指してさらに変化を求めるのか。
何が目的?
どこに行きたい?
何がしたい?
 
自問自答は続きます。
 
時々先輩誘ってみるか~。

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プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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