杉の巾剥ぎ材のカウンター

DSC_0211~2弊社の事務所では、作業用のカウンターとして杉の巾剥ぎ材を使用しています。(奥行600mm長さ約4000mm厚み30mm)杉の質感が好きなので、どうしてもカウンターには杉を使いたかったのですが、これだけの大きさのカウンターになると節の入っていない綺麗な材料を用意するのは中々難しいです。完全な無垢材の一枚板になると価格もかなりのものになります。かといって普通の集成材だと小片を継ぎ合わせたものになるので、デザイン的にうるさくて好みではありません。

巾剥ぎ材とは

そこで使用したのが『巾剥ぎ材』という物です。この巾剥ぎ材もいわゆる集成材の一種なのですが、前述の普通の集成材と何が異なるかと言いますと、短辺方向の継ぎ合わせをしていないものになります。簡単に言うと奥行600mmのカウンターを作るのに150mm巾の長い板を4枚剥ぎ合わせて作っている集成材となります。杉集成材というワードで検索して、この記事の写真のカウンターと見比べてもらえれば違いが分かるかと思います。若干小片木の集成材よりは値段が高くなるのですが、無垢一枚板のカウンターよりははるかに安い価格で満足のいくカウンターとなりました。

注意点

この様に、カウンターの材料一つとってもデザインには大きな違いが生まれます。単純にカウンターが欲しいとだけ言えば、どんな材料が使用されるかわかりませんし、杉のカウンターと言っても一枚板なのか、集成材なのか、巾剥ぎ集成材なのかで大きな違いが出てきます。材料の違いでイメージの違いも生まれてきますので、和のデザインにしたいのか洋のデザインにしたいのかで材料を使い分ける必要もあります。角の面取りの違いや、表面の仕上げ・支持の方法等様々な事を考慮・決定していく必要がありますが、その辺を突っ込んでいくと長くなりそうなので、またいつか書こうと思います。

ちなみに、この材料は名古屋の材木屋さんに発注してわざわざ取り寄せ、搬入が大変でした・・・。
送料も高かったです・・・。

Follow me!

プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

南大阪エリア(河内長野・富田林・大阪狭山・堺・和泉・羽曳野・南河内)で売却物件も募集中です♪(南大阪の不動産売却査定はこちらから)