買い付けを断られる~物件売却時に売主は仲介手数料の仕組みを理解した方が良いです~

買い付けを入れる事すら断られる→こんな理由があります。

expression-909044_640先日から弊社顧客にご紹介させて頂いていた物件でこんな事がありました。

購入検討にあたり、色々と細かい確認事項(本来なら売却にあたって、元付業者が事前に調査しておくべき最低限の内容)があり元付業者(値付け業者)様にTELをかけさせて頂いたのですが、『昨日に商談が入ってしまいましたので、そちらの話が流れた段階で回答させて頂きます。』との事。

タッチの差でこういう話は良くある事なのですが、ちょっと悔しいので買付価格や差し値の程度を探ろうとやんわりヒアリング。(^^♪

もちろん、買付価格を言ってくれる事など稀なのですが、『気持ち程度の指値が入っています。』という事。(ホンマかなぁ~?)

僕:『そうですかぁ~、もし弊社の顧客が良い価格で買付を入れて下さるなら提出してもよろしいですか?』

元付業者:『いや、今の商談が流れてからでお願いします。』

僕:『例えばの話ですが、満額買い付けでも難しいですか?』

少しの沈黙の後、言い難そうに・・・

元付業者:『弊社直のお客様ですので・・・。』

僕:『なるほど~、そりゃそっちの方が良いですね(^^;)ありがとうございました。』

さて、このやりとりで分かる事は何でしょうか。

不動産に精通している方は簡単に分かるかと思うのですが、不動産売買に疎い一般の方には分かりづらいかもしれません。

この元付業者(値付け業者)は、両手数料の取引となる様に、2番手の買付を排除しているのです。

例えば、物件価格2億2千万円の物件に一番手の買付が直客(自社の顧客)で2億円で入っていた場合、2番手が客付会社の顧客(弊社顧客)で2億1千万や2億2千万の買い付けの場合でも買付を拒否するという事です。

売主にとっての利益は2番手に売却できた方が良いのにも関わらずです。

この様な事がなぜ起こるのかというと、仲介業者の得る仲介手数料の仕組みによるものです。(詳しくはこちらで→仲介手数料の仕組みと問題点~不動産売買~)

元付業者としては、売主一方だけからもらえる2億2千万に対する仲介手数料よりも、2億円になっても良いから売主・買主双方から仲介手数料がもらえる方が利益が大きいですからね(^^;)

仕組みから考えるとこういう形になるのは理解できますし気持ちも分からないでもないですが、売主様の利益を損ねていますので、簡単に納得できる事でもないですよねぇ。

仲介業者のこの様な行為をやめさせる方法は難しいのですが、売主の心構えとしてはこういう行為があるという事も想定した上で売却依頼をする必要があります。(大手不動産業者程こういう行為ばかりしている印象がありますのでご注意を(^^;))

売主にとっては、結局手元により多くの資産が残れば問題は無いので、しっかり売却できる価格設定を売主側で指定した上で、両手取引をしてくれて構わないから満額で売ってくれ等の条件をつけたり、価格交渉が入る場合で両手取引の場合は手数料を減額するという取決めを決めたりといった事を検討する必要があるのかもしれません。(売主・業者・買主の全てにとって良い方法を模索する必要があります。)

こういう事を知った上で売却依頼するのと知らないで売却依頼するのとでは全く違うと思いますので、最低限の知識を得た上で不動産業者の都合の良い様にされない様にしましょうね♪

1棟アパート・マンション等の高額な売買仲介の場合、手数料も高額になりますので、両手取引の手数料に目がくらむ業者が大半だと思います(._.)

弊社としては両手・片手に関わらず、より高く・より速く売却できるのが売主様の為になるという考えで仕事をしていきたいと思っています。m(__)m

マンションやアパート等の1棟収益物件の売買仲介が得意ですが、戸建て住宅・マンション等幅広くお取扱いして一生懸命売却のお手伝いをさせて頂きます。

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プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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