直接光と間接光。河内長野市・10月朝。

東側窓の朝の光

DSC_0029~2写真は河内長野市の自宅の東側に面する1階のリビングの窓のものです。東面は道路となっています。10月18日、朝10時頃の写真です。

東側から太陽は上ってくるので、朝は東側窓から直接光が入ってきます。太陽から直接届く光はとても気持ちの良いものです。

1年間を通して、この窓は朝の光を取り入れるのに役立っています。東側面には他にも階段室の吹き抜けに面する窓が有り、リビングの室内窓を通して光が入ってきます。

中古住宅を購入・リフォームして住んでいるので、もっとこうしたら良いのにという想いはありますが・・・(^^;)

西側窓の朝の光

DSC_0026~2次の写真は、西側に面する1階の浴室の窓のものです。こちらも10月18日、朝10時頃の写真です。西面は隣接地の家が近接しており、1階という事もあり、平面図・配置図でみると採光性は絶望的な位置です。

しかし、全く光が入らないかというとそうではありません。直接光ではなく、間接的に回り込んだ光が入っています。照明をつけないと薄暗い感じです。自分のライフスタイルからいうと朝にシャワーを浴びたり入浴する事はほとんど無いので十分です。

同じ時間でも2階の平面的に同じ位置にある西向きの窓からはもっと明るい光が入っています。西側隣接地の壁と屋根に直接光が当たって反射している為、明るく感じます。寝室の朝の光としては十分に感じます。(ひな壇で隣接地より少し高い位置に建っているというのも影響しています。)

間接光でも1階と2階では違うという事です。

採光については良く考える必要があります

採光については自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせて十分に考える必要があります。敷地や隣接地に影響される部分が多いですが、その土地に合った採光窓の取り方と間取りの決め方があると思います。

北側道路のみに面する敷地でも、広さが十分にあれば南側にスペースを空ける事で採光をとる事は可能ですし、スペースが無い場合でも2階にリビングを持ってこれば明るいリビングを実現する事は可能です。

北側の窓も年間を通して穏やかな間接光を入れる事ができるという利点がありますし、北側にスペースを設けて反射壁を設ける等すれば南側からの間接光を強める事もできます。個人的には南向きの土地に固執する必要はないと考えています。

明るさの感じ方や、どれぐらいの採光性がどの時間に必要なのかというのも個人差がありますので、設計士や住宅会社のアドバイスを聞きつつも自分自身で考える事は大切だと思います。

ただ、平面図を見てどの方位の窓からどんな光を取り入れる事ができるのかを想像する事は難しいです。これを具体的に想像する為には、今お住まいの場所にある窓の方位を把握した上で考えていくのが一番良いと思います。

これから家造りを考えていらっしゃる方はぜひ、方位磁石を片手にいろんな窓の光の入り具合を見てみて下さい。

窓を考える上では、平面の位置だけでなく高さや大きさ、通風性や内観・外観からのデザイン性、開け閉めのしやすさや掃除等のメンテナンス性、防犯性・防火性・断熱性等。本当に色々考える必要があります。

まずは最初に、直接光と間接光の違いを考えてみる事から初めてみてはどうでしょうか?

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プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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