住宅用火災警報器の設置義務

火災警報器の設置義務化

a0006_000289平成18年6月から日本全国すべての住宅に対して住宅用火災警報器等の設置が義務付けられました。写真の様な警報器は共同住宅や、公共施設で設置しているところが多いので見た事があるかと思います。

今回の話は、もっと簡易な住宅用火災警報器のお話です。住宅の居室の壁や天井に設置する電池式の簡易なものですので、配線も特に必要がありません。

義務化になったのが、平成18年6月なので、それ以降に建設された住宅では検査対象となっていますので必ず設置されてあります。この記事を書いている現在は平成27年ですが、平成18年6月以前に建てられた中古住宅等を見ていると設置されている建物を見るのはまれです。設置する場所と設置する方法等が分からないというのが実態なのではないでしょうか?

消防庁が出している資料では、住宅用火災警報器設置有りの住宅では無しの住宅と比べて火災時の死者数が約33%減ったという統計があります。火災に早期に気づけば、消火活動も早くなりますし、避難も早急にできます。取付は簡単で、ホームセンターで簡単に手に入ります。自分で取付する事も可能ですので取付けましょう。

設置基準

住宅用火災警報器には煙式と熱式の2種類があります。

取付義務があるのは寝室として利用する居室で、煙式のものを取り付ける必要があります。2階以上の階に寝室がある場合は階段室にも取り付ける必要があります。客間や居間(リビング)には設置義務はありません。

キッチンへの設置義務は行政によって必要が有る場合と無い場合がありますのでお住まいの地域の消防課等に確認して下さい。河内長野市では、キッチンへの設置義務はありませんが、取付時は熱式の物を推奨しています。(平成27年現在)

設置義務の有無ではなく、命に関わってくる問題ですのでできれば、全ての居室に設置する事をお勧め致します。

取付位置についての決まりもいくつかありますので、商品についている取付説明書を良く確認して取付する様にして下さい。

意匠性

jaro-kupu-main01ところでこう言っては何ですが、火災警報器の意匠でスッキリとしたデザインのものはないものですかねぇ?火災を感知する事がメインの仕事なので、デザインがおざなりになるのは分かるのですがどうもカッコ悪いのが多くて。

ダウンライト一体型とかの商品が開発されたら、売れると思いますけどねぇ~。

と思ってしゃれた火災警報器が無いか検索してみたら、こんなものがっ・・・。

隠さずにインテリア性を高めて魅せるというコンセプトは理解できますが、う~ん、存在感が有り過ぎますね。

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プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

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