河内長野市K様邸リフォーム工事③ 床見切りのお話

IMG_20190921_163723さて、この写真を見て何かわかりますでしょうか?

早速ですが、正解はタイトルにある通り『床見切り』でございます。

ここでいう見切りとは異なる仕上げ材の変わり目に用いる部材の事。

リビングと廊下とがつながる部分(取り合いという。)の床材が変わる部分の床見切りです。

今回廊下は約3㎜のフロアタイルが仕上げ材。

リビングは12㎜のフローリングが仕上げ材。

なので同一面にした床下地の廊下側だけに9mmのラワン合板を捨て貼りして、リビングは12㎜のフローリングを貼った状態が上記の写真。

このラワン合板の上に約3㎜のフロアタイルを施工すれば、段差がなくなるという計算。

えっ、じゃあ余計なもの入れずに突き付けて貼れば良いのでは?と思ったあなた・・・・賢いです。

しかしっ、そう上手くいかないのが現場でして。

突きつけて貼っていって納める事も出来る事は出来るのですが、すこ~し納まりが悪い=美しくない、のです。

コンマ何mmかの誤差が出てくるのは仕方ないので、突きつけた部分のどちらがが出たりへこんだりするわけです。

そしてびしっとまっすぐに見えなかったりします。

要は納まりが悪い=美しくないのです。

そこで登場するのがこの『床見切り』なのです。

写真の様に12㎜のフローリングと9mmのラワン合板の間にフラットバーを挟みこんでいます。

幅3㎜高さ13㎜のステンレスフラットバーです。(本当は値段の安いアルミにしたかったのですが、3㎜×13㎜というのが見つからなくて💦結構なお値段です。2mで3千円ぐらい。)

13㎜にする理由は、接着材等でフローリングも実際は12.5㎜ぐらいに上がってくる為です。

12㎜のものにするとフローリングの方が上に出てしまいますので、13㎜というものが綺麗に納まる寸法となります。

そして見え幅が3㎜というのもすっきりポイントなのです。

幅の太い見切りならいくらでもございます。

施工手間を省くために上からかぶせる様な見切り材もございます。

ですがあえて3㎜のフラットバーなのです。

理由はカッコいいから。

ただそれだけ。

IMG_20191024_181124IMG_20191024_181133


『神はディテールに宿る』です。

で、実はここに引き戸があるのですが、床にレールもございません。

見切るラインも床を張る段階で指示してあげないと残念な事になってしまう場合もあります。

このお話はまた今度。

Follow me!

プロフィール

大政 容平
大政 容平エン・ワークス(設計士・宅建士)
大工・2級建築士・宅地建物取引士。1980年生まれ。2児の父(男の子と女の子)。趣味は、ギター・料理・日曜大工。大工は元プロですが(;^_^A。子供は何でも作れると思っちゃってます。建築・デザインが好きで、リフォームや新築も承ります。(100棟超の新築住宅設計)ブログもやってますので、見てみて下さいね♪

南大阪エリア(河内長野・富田林・大阪狭山・堺・和泉・羽曳野・南河内)で売却物件も募集中です♪(南大阪の不動産売却査定はこちらから)